2011年11月20日日曜日

【読書メモ】日本の魚は大丈夫か―漁業は三陸から生まれ変わる (NHK出版新書 360)

この本はHONZの10月のこれから読む本にピックアップされていたもの。東日本大震災では、三陸の漁業も多大な被害を受けたわけだが、本書は復興に当たり、現在の日本の漁業が取り巻く厳しい環境を説明している。そして、それらの厳しい状況と向かい合いながら、復興に向けた解決策を提示する。

最初、この本を手に取ったときは、三陸の地震が漁業に与えた影響ついて書かれた本かと思った。でも、読み進めると、確かにその点にも触れているけれど、どちらかというと、現在の日本の漁業が抱える問題にフォーカスした内容だった。

現在の日本の漁業を取り巻く状況はかなり厳しい。遠洋漁業はEEZで世界の海域から締め出され、 沖合漁業も落ち込んでいる。沿岸漁業もほぼ獲り尽くしてしまったらしい。それじゃ、養殖だということで養殖も始めたけど、これはかなりコストがバカにならないらしい。餌の確保も遠洋、沖合、沿岸もこのような状況だから、確保もままならない。日本の漁業は衰退産業とまで述べられている。

じゃ、ダメなのか?そこで筆者は、ノルウェーを手本に、三陸の漁業は復興ではなく、抜本的な改革を行うべきだと主張している。なぜノルウェーか。ノルウェーも日本同様、漁業が盛んで、過去に、日本同様、危機的状況があったそうな。ただ、ノルウェーはこの危機を自らの改革により克服し、いまではノルウェーの漁業は成長産業とまで言われている。漁協に事故改革を促している。

そして、最後に放射能のお魚への影響について述べている。要は、気にする人の考え方次第で全く魚を食べないか、産地を限定して食べるのか、あるいは気にせず食べちゃうのか。本書では、それらは読者の判断に任せている。

今のうちにお魚食べようっと。


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