2015年10月24日土曜日

【読書メモ】『お医者さんは教えてくれない 妊娠・出産の常識ウソ・ホント』

お医者さんは教えてくれない 妊娠・出産の常識ウソ・ホント
エミリー オスター
東洋経済新報社
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本書の著者、エミリー・オスターは大学で経済学を教えている。 本書では、そんな著者が妊娠し、出産までに至るまで、様々な問題を経済学の「ツール」を用いてひとつひとつ決断していくというもの。だた、妊娠・出産に関する本なので、いろいろ妊娠に関する「へぇ〜」ということも書かれていて十分勉強になる。

「ツール」とは、情報を集めて、それらの情報を元に自分にとってプラス面とマイナス面を吟味し、決断していくこと。大事なのは自分にとってというところ。つまり人それぞれプラスとマイナスは異なるから、結論も自ずと異なることもある。

本書では実際にデータを収集して著者自身が決断を下す過程が描かれる。例えば、妊婦にとってカフェインの摂取、タバコ、アルコールなどダメと言われていることは色いろある。しかし、どれくらい駄目なのか、本当に駄目なのか、著者はデータを集めて決断を下す。

実際にビジネスでも普段の生活の中でも判断を下す場面は色々出てくる。特に大事な判断を求められるときなど、本書の内容は十分参考になるはずだ。

情報を集めるとはつまり、事実の確認だ。そして、事実に基づいてプラスとマイナスを判断する。ネットでデマに出くわす昨今、これ実はとても大事なことではないだろうか。