著者はジャーナリスト。本書はKindle買った最初の新書で、ITに関する著書の多い著者らしく、本書も書店発売とほぼ同時にKindleで発売された。早速買ってみた。 本書は「レコード輸入権制度」をきっかけに政策にかかわらなければ政治は何も変えられないという著者がウェブ(インターネット)によって今後の政治がどう変わるのかを考察した本だ。
まず、本を読んでいて若干とまどった。ウェブやらインターネットやらソーシャルメディアといった言葉が出てくるのだが、本書の中でこれはウェブについて語ったものなのか、インターネットについてのことなのか、ソーシャルメディアについてのことなのかが上手く区別できない。(レベルがちがうから、全てウェブになっちゃうけれども)
本書ではソーシャルメディアをきっかけに起きた反原発デモやアラブの春など、いくつかの事例を取り上げたり、ソーシャルメディアを積極的に活用している国会議員へのインタビューを通じ、ソーシャルメディア(=ウェブとしていいのかもしれない)がどのように役になって、何が不便だったといったことが書かれている。
津田氏の見解も書かれているが、全体的に引用が多く、ウェブの使用に対して「こんな意見がある・こんなことがあった」といった内容をまとめた感じだ。
本書で紹介・絶賛されていた本『「オバマ」のつくり方』は今度読んでみたい。
ジュリアン・アサンジ氏によるソーシャルメディアの3つの役割(ざっくりメモ)
1.プロの記事に対して多様な視点を与える
2.埋もれているものを発掘、拡散する
3.プロの調査のためのネタ元