戦争の背景を経済からたどる本書は今まで経済に関する本を読んでもしっくりこなかった自分にとって、歴史と経済が融合した大変読みやすい内容の一冊であった。
受験で日本史を先行した人なら本書を読めばいろいろ目からうろこの事実を知ることになるだろう。 実際受験で日本史を学んだ自分も、あの歴史の裏側にこんな経済的背景があったのかと何度もひざを打ったことしきり。
また、世界史についても金本位制が世界に与えた影響について分かりやすく書かれており、いままで点の知識だったものが線で結ばれる感覚は読んでいて大変気持ちが良い。
歴史を学んだひとりとして、上念氏には本書以外にも、もっと歴史と経済を紐付けた本を書いていただきたい。