2013年2月24日日曜日

【読書メモ】映画は父を殺すためにある: 通過儀礼という見方 (ちくま文庫)

映画は父を殺すためにある: 通過儀礼という見方 (ちくま文庫)
島田 裕巳
筑摩書房
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本書は、たまたま聞いたラジオ番組のポッドキャストで町山氏が推薦図書として取り上げていたもの。著者の島田氏は宗教学者であり作家で、本書では、宗教学で学んだ「通過儀礼」を通じた映画の見方について述べている。

「通過儀礼」には分離・移行・結合の三つの段階があり、本書では、「ローマの休日」や「スタンド・バイ・ミー」などの映画に三つの段階を当てはめながら通過儀礼について解説している。この解説は各映画の場面場面ごとに解説されていてとても具体的だ。扱う映画は日本映画にも及んでおり、本書で知った「通過儀礼」の視点は、ちょっと映画を借りて自分でもう一度見返してみようかなと思わせる。

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