2011年12月17日土曜日

【読書メモ】銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎

銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎
ジャレド ダイアモンド
草思社
売り上げランキング: 2991
 先日読み終えた上巻に引き続き下巻も読み終わった。上下巻に渡るボリュームのある本だけど、不思議とそれと感じずに読めてしまった。というか、それぐらい面白い。帯を見るとピュリッツァー賞、コスモス国際賞受賞している。なるほど。  本書は「文字」、「発明」、「集権国家」について。さらに、上巻での内容を踏まえて、オーストラリアとニューギニア、中国、アメリカ、アフリカへと、様々な発明、農作物などが伝える側と伝えられる側とに別れる理由を展開していく。  大陸の地形、育つ農作物と野生動物そして、当時の国家の形態。これらが全てに作用する。物事には根拠があるということですね。

2011年12月4日日曜日

【読書メモ】夫婦ゲンカで男はなぜ黙るのか

夫婦ゲンカで男はなぜ黙るのか
タラ・パーカー=ポープ
NHK出版
売り上げランキング: 2146
HONZの書評をみて購入。この本は、雑誌やテレビでよくやっている「男女の関係を長く続けるには男性はこうしたほうがいい。。。、女性はこうしたほうがいい。。。」といった点を、実際に様々な実験の結果や生物学的観点から論じている。読んでいて、いろいろ「なるほど〜」。
夫婦ゲンカは少ないほうがいい、というのはどうも一概にはそうとも言えないようで、お互いわだかまりを抱えて我慢し続けるよりは、喧嘩をしてとことん話しあったほうがいいらしい。(僕は衝突が少ないに越したことはないような気がしたけど)お互いの関係を改善する良い機会なのだそうだ。僕は、できれば喧嘩はしたくない。
本のタイトルにもなっている「夫婦ゲンカで男はなぜ黙るのか」。男性は女性に比べて喧嘩によるストレスに弱いそうで、心拍の上がり方も急激で回復も遅いことが研究で明らかになっている。そのため、極力喧嘩を避けるし喧嘩でもあまり声を荒げないで黙る。
でも、喧嘩はしないよりやっぱりしたほうがよいらしい。そうすると、重要なのは喧嘩の仕方だ。言葉の選び方、そして、最初の3分が大事らしい。。。。

この本にはこのあたりのことが詳細に書かれている。普段の家事の分担に対する意識の違いや、財布はひとつにすべきか別々にすべきかなど、興味深い話もある。僕はこの本を読んだ時点では独身だけど、十分楽しめる内容だった。