2017年3月24日金曜日

【読書メモ】世界の技術を支配するベル研究所の興亡

世界の技術を支配する ベル研究所の興亡
ジョン・ガートナー
文藝春秋
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トランジスタ、海底ケーブル、電話、シリコン、ネットワーク・・・これらは今では当たり前、生活を支える根幹の技術といっても過言ではない。これらはすべて一つの研究所で生まれた。

本書は、かつてのアメリカにあった独占電話会社、AT&Tの研究開発を支援するために設立されたベル研究所にスポットを当て、様々な技術が生み出される1930年代から終焉を迎える1984年にかけて、”選りすぐりの”人材にスポットを当てて描いていく。

本書を読めば、様々な偉大な発明はどのような人物が発明したのか、そのような人物が務めるベル研究所とはどのようなところかを垣間見ることができるだろう。そして、時代が過ぎ、大きくなりすぎたベル研究所は、大きくなったが故のジレンマを抱え、1984年には分割されて事実上、終焉を迎える。

すべての通信は情報という観点度とらえることができる。すべての情報はビットで表せる。ビットで測定する情報は数学的に0と1で表すことができる。

今では当たり前の概念だが、クロード・シャノンが考えたこの概念は衝撃的な発明であった。通話も映像もすべてが同じ0と1であらわせる。ということは、同じ手段でやり取りができるということである。これは、今のインターネットに通じる概念だ。

400ページを超える本だが、あっという間に読み切ってしまうだろう。

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