佐々木俊明氏による新書は新書といいながらその分量と内容の濃さに圧倒される。本書も読み進めるうちにちょっとした世界史を紐解くことになってお腹いっぱいの内容。巻末の参考文献の多さに驚く。
第三の産業革命を迎えているらしい。そこでは人口も増えないし、劇的な技術革新もなく、なんといっても雇用が生まれない。正確には雇用は海外の新興国へ流れていく。だからお給料もこれ以上増えない。むしろ、下がる。頑張らないと今の職も危ないよと。
なんとも寒々しい。これはウチとソトの関係が崩れたことによるものらしい。
ウチとソトというのは「国内」と「国外」という国を隔てる境界線で、それが崩れていると。そして、これからは「場」を提供する側とされる側の関係になる。それまでウチとソトの関係が崩れレイヤーという層になっていくと。レイヤーとは、個々人が持っているいくつかの側面のようなものと読み取った。趣味での自分、仕事での自分、家族での自分。これからは個人のそれぞれの(レイアーでの)自分を表現することが多くなる。そして、表現のする「場」がSNSであり、そこではさらに、国内と国外という関係が崩れ、世界的にフラットになっていく。
本書では「場」を提供する代表的企業としてアマゾンやfacebookが挙げられている。世界横断的にものを販売するアマゾンと世界横断的にSNSを提供するfacebook。われわれはそれらを利用する「提供される側」だと。一方で納得できるものの、もう一方で「ん?」という自分がいる。身近に自分の親をみるととても当てはまるとは思えないからだ。(というか、自分の親世代はもう当てはまらないのかもしれないが)
本書では、そんな寒々しい(笑)第三の産業革命で上手く立ちまわる方法を示していないが、まずは認識しておきましょう、という。そして、今までの考えを変えていきましょうと。最近、こんなのばっかりだな(笑)。まあ、考えを変えなければならないのは今に始まったこと無いなぁと思う今日このごろ。いままでの常識、固定観念をあらためないといけないなと強く感じた一冊です。
0 件のコメント:
コメントを投稿