2012年11月10日土曜日

【読書メモ】アメリカは今日もステロイドを打つ USAスポーツ狂騒曲 (集英社文庫)

アメリカは今日もステロイドを打つ USAスポーツ狂騒曲 (集英社文庫)
町山 智浩
集英社 (2012-07-20)
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著者は映画評論でお馴染みの町山智浩氏。TBSラジオの番組での町山さんの映画批評は毎回話しに引き込まれてしまう。そんな町山さんの本を前々から読みたいと思っていた。

本書は、集英社のスポーツ雑誌「Sportiva」に連載されたエッセイを集めた単行本『アメリカ人は今日もステロイドを打つ』(2009年2月)の文庫化。内容自体は3年前のものとなるが、本書も登場する人物が僕の世代にドンピシャなのであっという間に読んでしまった。

僕にとってカンセコは当時、TVゲームでバカスカ打つキャラクターだったから凄い選手というイメージを持っていたし、マグワイアもテレビでホームランを量産する映像を見たからお馴染みの選手だ。ただこの二人、ステロイドを打つ仲だったというのはショックだ。




アメリカにおけるステロイドの実態について本書で触れられていることを簡単に書くと、ステロイドの使用者の15%はプロアスリート。残りの85%はアマチュアに広まっている。そう、アマチュアの方にむしろステロイドの使用が広まっているのだ。ステロイドの一番の危険性は、「ロイドレイジ」といわれる。これは、怒り・憂うつ、自殺衝動を誘発する副作用のことで、有名WWEレスラーが妻子を殺して自分も自殺するという悲惨な事件があったが、これも、ステロイドが原因らしい。
(その後の取材調査で、「ロイドレイジ」のような副作用が起こる可能性はステロイド使用者の5%に過ぎないことが判明するが)
薬物という反則を使って大きく、強くなるという男性の欲望だけでなく、女性も整形とそして、ステロイドいう手段を使ってきれいになろうとするひともいる。ステロイドは手軽に利用できる環境なのだろう。

僕が洋楽にハマった80年台から90年台はアメリカのドラマや映画を貪るように見たから、そのイメージは自由の国、誰でも夢を叶えられる国という漠然としたイメージができあがっていた。ただ、本書でも触れているとおり、スポーツや俳優などでスターになれる人、食べていける人はほんのひとにぎり。実際は悲惨な事件が起きたり、いろいろ大変である。

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